top of page

#福山 #薔薇 #バラ


 東京から新幹線で、およそ3時間半。福山駅のホームへ降りると、目の前に白亜の天守閣がそびえていました。


 広島県の JR 福山駅は、かつての福山城の城郭の中に立っているのだそうです。新幹線の改札を出ると、いたるところでバラの花が目に入ります。

 バラは、福山市の花でした。市内のいたるところには、バラが植えられており、小学生・中学生・高校生・地域の人々の努力で、毎年、綺麗な花を咲かせているのです。


 福山市がバラの街となった歴史は、第二次世界大戦にまで遡ります。昭和20年8月福山襲った空襲によって、市街地のおよそ8割が消失しました。戦後、再建復興が進められ、街は新たな街並みを築いていきますが、市民の喪失感は抜け出せないままでした。

そんな時、荒廃した街に潤いを与えて、人々の心にやわらぎを取り戻そうと、昭和31年の春、およそ1000本のバラを植えたのです。住民たちが、熱心に世話を続けたバラは、やがて真っ赤な花を咲かせました。



 これが、薔薇のまちづくりの始まりとなり、地域や企業なども一緒に参加するようになり、いつしか、薔薇は、福山市の市の花に制定され、2016年には、百万本のバラの街となったのです。


 薔薇には、福山と名のつく品種がいくつもあります。ローズ福山、スマイル福山、プリンセス福山など、福山と名の付くバラは10種類もあるのだそうです。薔薇を通して培ったローズマインド、思いやり、優しさ、助け合いの心は、福山市民の心として、現在も引き継がれているのです。

 雨が、そぼ降る中。バラ公園を訪ねたのですが、残念ながらシーズンも終わっていたようで、とんど咲いていませんでした。実は、私もバラが大好きな花です。

中でも好きなのが、黒バラです。黒バラとは言っても、本当に黒い色のバラではなく、黒みの強い深い赤色のバラを黒薔薇と呼びます。


 現在、黒色のバラは存在していませんが、かつては存在していなかった青い薔薇のように、何らかの技術によって、黒いバラの福山の街に誕生したら、福山なだけにあの方が、ふらりと福山の街にやってくるかもしれません。そして、黒い薔薇を間近で、じっと眺めながら、きっとこう囁くことでしょう。実に面白いなんつって。

閲覧数:6回

Comments


特集記事
最新記事
アーカイブ
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
タグから検索
bottom of page