懐かしい 通勤電車
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私の中のルールは、朝の通勤電車に乗る時に、「この時間もこの車両のこのドアから
乗ると決めている」ということです。
別に特別ということではありませんが、通勤電車に乗っている人だったら、誰でもやっていそうなルールです。でも、このルールをやっていてよかったなぁと思ったことが先日ありました。
私は、この2ヶ月間テレワークで、月に3回くらいしか通勤電車に乗ることがありませんでした。また、その3回も時差通勤のためいつもより一本前の電車に乗りましたからです。
この前の金曜日、久しぶりにいつもの電車に乗ったんです。そして次の駅では、私のルールと同じように、この時間のこの車両のこのドアから持ってくる別の女性がいました。
もちろん、一切話ししたこともありませんし、名前も知りません。でも、私と同じルールの人。その人が、ふと私の肩をトントンとしてきて、「大変でしたね。大丈夫でしたか」と話しかけてきたのです。
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私は、突然のことすぎて何が何やらわからず思わず「ありがとう」としか言えませんでした。「全然見かけなかったので、心配していたんです」その人の言葉が、嬉しくて嬉しくて、私もその人も二人で電車の中で泣いてしまいました。
また、こうも言ってくれました。
「その次の駅で、ここのドアから乗ってくる女性の方もいますよね。
その人も心配してましたよ」と、こんなことが世の中にあるんだろうか。
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私は、前々から殺伐とした朝の通勤電車では、電車に乗る人がもっと少なくなればいいのにと思う時もありました。ですが、顔だけしか知らない全くの赤の他人を心配してくれる人もいる自分の愚かさが身に染みました。