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下町ロケット 


 「燕三条。弥彦線は乗り換えです。」

燕三条って、語呂がいいから燕三条市って、名前の街なのかと勘違いしちゃいますね。


 上越新幹線・燕三条駅の駅前でタクシーを拾い、運転士さんに何気にかけた言葉だったのですが、ルームミラーでチラリと目が合ったものの、言葉が返ってきません。


 あれ、私また無神経な事言っちゃったかしら。ややこしいことになったらどうしよう。そんな風にドキドキしていると、ようやく口を開いてくれました。


 新幹線の駅の向こう側が、だいたい三条市で、こっちの雨燕市なんですけど、昔から仲が悪くて、合併の話も何度もあったんですけど、毎回、物別れに終わってるんですよ。もう、何度も、ああそういうことなんだ。と納得しました。

あーそういうことなんだと納得して、何か返さなきゃと思うんだったら、燕三条って、どっちの名前が先かで揉めたんじゃないですか(・・?と聞くと、えぇ、だから新幹線の駅は燕三条なんですけど、高速道路の出口は三条燕インターチェンジなんですよ。三条は商人の町ですが、燕は古くから職人の街なんです。気質が合わないんでしょうね。

そうでした、新潟県燕市は職人の街でした。2018年に放送された TBS ドラマ下町ロケットでも、職人気質の町として、燕市の登場するのです。

江戸時代初頭、信濃川の洪水に苦しみ、農家は副業として枠木(わくぎ)を作っていました。その後は、釘作りから安来焼き土器などに技術が拡大していき、現在の燕市では、金属加工業が盛んになってきます。

第二次世界対戦が勃発した1914年から、ヨーロッパでは戦争物資の生産が優先された為、金属製である洋食の食器類が不足するようになります。

すると、東京や堺の商人から燕市に注文が入り、洋食器や外国製のスプーンフォークの試作品を作るようになりました、そんな一点ものから、機械が導入され量産体制に入って輸出が好調となると、燕市は、洋食器製造地帯に発展していたのです。



 金属製の食卓用台所用品分野においては、全国の生産額の95%を占めています。1180社の金属加工の会社がある燕市の中でも、武田金型製作所のマジックメタルは SNS で紹介され世界中で話題となりました。

 金属の台からかたどった文字のパーツを台座に埋め込んだ瞬間、文字が見えなくなってしまう動画は、隙間が0.003mmという精度の金属加工品で、イギリス王室のウィリアム王子も驚いたほどなのです。

 現在では、ありとあらゆる金属製品を生産している燕市。その根底にあるのは、金型製作所の技術者たちのような、妥協を許さない探究心と江戸時代から400年にわたって受け継がれてきた職人たちの誇りなのです。

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