コロナ時代をどう乗り切るのか キャッシー中島の半生に学ぶ 3 結婚観
ラジオで「出前寄席」という番組に出て、三波伸介さんや(5代目)春風亭柳朝さん、林家三平さんら素晴らしい方とご一緒でした。
しゃべりの間が悪いから、「間を教えるよ」と言ってくださいました。(4代目)三遊亭小圓遊さんや(5代目)圓楽さんもいました。「キャシーは面白いことを言うんだけど、頭で考えた瞬間に口に出ちゃうでしょ」と言われました。
「1回飲み込むんだよ、そうするとここはこれだな、というのがわかるから」と。それはすごく財産になりました。今でもトークショーをするときには、みなさんの顔を見て、しゃべろうと思うことを1回ためるんです。それからしゃべっています。もう一生ものの財産ですよ」
《そんな思いを抱えた中で、勝野洋との出会いが実現する》
26歳の終わりでもあり、そろそろ結婚しようかな、という思いがありました。実は19歳のときに、モデル仲間と1度結婚しています。ただ本当に短い結婚生活で、「同棲(どうせい)だけでよかったのになんで籍入れちゃったの?」とみんなに言われるような結婚でした。なので2度目は失敗したくない。できれば長く一緒にいられる人と、と思って。そんなときに、たまたまテレビを見ていたら、そこに勝野さんが出ていて。こういう真面目な人と結婚したらいいんじゃないかと思って、結婚することを決めたんです。
《自身はサラリとそう言ってのけるが、いやいや、そこには熱いドラマが繰り広げられていた》
それから知り合いや友達に、「勝野洋、知らない?」と聞いて回りました。何人かが、勝野さんがよく行く店を知っていて。私の親友、清水クーコさん(故人)と一緒にその店で一か月間張ってて。最初に会ったのは10月。
ごく酔っ払ってて。それから一緒に飲むようになって、12月に「うちにかわいいネコがいるから、来ない?」と言ったら「行くよ」と。12月4日に付き合い始めて、婚約発表が年明けの1月11日でした。あんまり考えるスキを与えるのもまずいかなと思って。
実は年末に勝野さんが、小野寺昭さんや石原裕次郎さんらと一緒にハワイに行くと言っていたので、旅行代理店の友達に電話して、ハワイ行きのチケットを取ってもらいました。(当時、リポーターで出演していた)「独占!女の60分」の年内最後の放送が終わってから、勝野さんに「偶然なんだけど、私もハワイに行くの」と連絡しました。「え? 前から決まってたの?」と聞かれたから「そうよ、ほんとにびっくりしちゃうよね」と言って、ハワイで会ったんです。
そうしたら「こんなに偶然が重なるなら、この女かな」と思って、結婚しようと決めたんですって。女はそのぐらいでいいんです、幸せになるためなら、たくらんでいいんです。実は、「女の60分」の最後に、「私、来年多分結婚します!」と言っちゃってるんですよね。
《キャシーが勝野にひかれたポイントは意外なところにあった》
それまでモデル仲間たちがボーイフレンドだったので、かっこいい人はいっぱい見ていたんですよ。そうじゃなく、素朴な人がいいな、と思ったんです。勝野はそれまで見ていた人に比べたら素朴だったんです。
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