シャルウィデビュー うん蓄『朧月夜』
シャルウィデビュー うん蓄『朧月夜』
今の時期に聞きたい曲。そんなお勧めの曲が、中島美嘉の『朧月夜〜祈り』です。
菜の花畑に 入り日薄れ 見渡す山の端 霞ふかし
春の夕暮れどきが目に浮かんできますよね。「朧」という漢字の意味は、「ぼんやりとかすんでいる様」「はっきりしない様」「不確かな様」といったものになります。「転んで意識が 朦朧(もうろう)とする」などにも使う漢字です。「かすんだ月」というとあまりいいイメージが湧きませんが、はっきり見えない、ぼんやりとした月のことを朧月と聞くとなんだか風情や情緒があるもののように感じます。
また、朧月は 春の季語です。「朧」字体も春の季語なのですが、それと別に「朧月」も季語として指定されているのです。ちょうど5文字ですし、俳句にもぴったりで使い勝手が良い言葉かもしれません。
「くもりたる古鏡の如し朧月」高浜虚子さんの俳句です。
この中島美嘉の『朧月夜〜祈り』には、ヴァイオリンニストの葉加瀬太郎氏が参加しています。葉加瀬氏といえば、数年前に出した『ジェラシー』をアルナス&カチューシャが、気に入ってタンゴのデモ曲に使っていました。2曲とも、水曜日無料ダンスの中に入っています。気にして聞いてみてください。